北朝鮮ミサイルは脅威 ? 「われわれは攻撃されかかっているのだと煽ればよい」はナチスの手法

北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の人工衛星打ち上げ問題で、マスメデイアが騒いでる。
いくつかwebニュースサイトの見出しを検索で上位に並んだ中から拾ってみた。

北朝鮮ミサイル 自衛隊に破壊措置命令…イージス艦で迎撃 毎日新聞 1/29

自衛隊 各地で部隊展開 北朝鮮の動きに備え – NHKオンライン 1/30

防衛相 弾道ミサイル迎撃「破壊措置命令」 NHKニュース 1/30

北ミサイルに備え「PAC3」配備急ぐ…防衛省 読売 1/30

防衛省に迎撃ミサイル配備など 自衛隊が警戒続ける NHK 1/30

破壊措置命令で自衛隊が迎撃態勢 防衛省内にPAC3配備 産経ニュース 1/30

破壊措置命令、厳戒態勢3つのポイント 産経ニュース 2/1

北朝鮮ミサイル、迎撃態勢の整備急ぐ 自衛隊に破壊措置命令  日本経済新聞 2/3

イージス艦3隻配備=沖縄にPAC3、救護部隊も―北朝鮮ミサイル対応・防衛省 時事 2/3

日本がイージス艦3隻展開、北ミサイルの迎撃態勢を本格化 ロイター 2/3

【北朝鮮ミサイル予告】日本は迎撃態勢、イージス艦・PAC3を配備 The Huffington Post 2/4

北朝鮮の発射予告 沖縄に迎撃ミサイル部隊派遣へ NHK 2/4

防衛省の迎撃態勢の概要判明 イージス艦3隻を展開 南西諸島にPAC3追加配備 産経ニュース 2/4

ミサイルに緊迫の島 真上飛ぶ沖縄の離島 産経ニュース 2/4

極めつけは、NHKのこのニュースだ。
北朝鮮発射予告 警察庁 テロ対応部隊を沖縄に配備へ
写真とタイトルだけ見たら、まるでミサイル発射の混乱に乗じてテロ事件が起こる可能性を示唆しているようだ。

ミサイルでテロ ?

こうも毎日毎日、、、、まるで戦争前夜のようだ。
皆さん落ち着きましょうね(笑)。今、日本は戦時体制下ですか ?
まるで日本が北朝鮮のミサイルに狙われているかのような雰囲気。
でも違いますよ。

日本が注意しなければいけないのは、そのミサイル(人工衛星を打ち上げるロケット)が制御不能になって、その一部(一段目とか)が日本に落ちてくるかどうかだけ。
ちゃんとコントロールされていれば公海上に落下する予定だ。
もし日本に落ちてきたら、PAC3では命中率低すぎるし、守れるのはせいぜい半径20Km程度。命中したとしても破片はバラバラそこら中、より広い範囲に落ちてくる。

半径20Kmと言えば東京23区くらいの広さ。つまり、特定の軍事基地などが「狙われた」場合にはある程度意味があるかもしれないが、どこに落ちてくるか分からない目標を破壊するにはカバーできる範囲が狭すぎる。
制御不能になる確率もかなり低いが半径20Km内に落ちてくる確率も限りなくゼロに近い。そのカバーするエリア外に住むものにとってはまったく意味がない。
住民を守るための実効性のある対処というより単なるデモンストレーションにすぎない。

本当に防ぐなら住民避難やシェルターが必要。というか、まず原発停止。
原発周辺にこそ迎撃ミサイルを配備すべきではないのか。
また、米軍は普天間飛行場や嘉手納飛行場、嘉手納弾薬庫や辺野古弾薬庫にPAC3を配備したのだろうか。
それをしないということは、本音では脅威だとは思っていない、そんなことが起こる可能性は限りなくゼロだと判断している証拠。

しかも、落下する部品ではなく、日本を狙ったのではないミサイル本体を撃ち落とせば明らかな敵対行為・先制攻撃であり、むしろ日朝間の緊張関係を激化させ、最悪の場合は戦争の口実を与えることになる。

今行われていることは、実際に役に立つのかどうかも怪しいミサイル防衛システム(注1)をアメリカに売りつけられたことは棚に上げての実効性のないデモンストレーションにすぎない。
北朝鮮は怖いという「煽り」のために、そして自衛隊は頼もしいという宣伝と、そこらじゅうにミサイルがあるという戦時体制になれさせるためだ。

むしろ、真上を飛ぶと言われている沖縄の地元紙の方が冷静な報道姿勢だ。

北朝鮮ミサイル 沖縄、不測の事態も想定 漁師は平静
 北朝鮮による事実上の弾道ミサイル発射通告。沖縄県内の関係自治体には3日、防衛省から「破壊措置等の実施に関する命令を発出」とのファクスが届いた。ただ、地対空誘導弾パトリオット(PAC3)の動きや配備計画などは不明で、担当職員は「子どもたちの登下校に対応が必要になる」と懸念も。一方、漁業関係者は「前例もある。淡々と対応する」と平静を保つ声もあった。
 PAC3が配備されている航空自衛隊那覇基地では、ミサイル発射口を上空に向け、レーダーを海上側に固定する様子が確認された。知念分屯地がある南城市は「必要が出てくれば、市の国民保護計画で定める児童・生徒の登下校時の対応を検討することになるだろう」と不測の事態を想定。
 ロケットが上空を通過する可能性がある先島諸島。宮古島市の下地敏彦市長は「情報は報道の範囲。万が一を想定し、市民の生命・財産を守るという観点で防衛省から状況を聞きたい」と述べるにとどめた。
 宮古島市の子育て世代の母親らでつくる「てぃだぬふぁ島の子の平和な未来をつくる会」の石嶺香織共同代表(35)は「島が陸自配備問題で揺れる中で、必要以上に危険をあおり、軍事増強の口実を与えることにならないか」と懸念を示した。
 県漁業協同組合連合会の上原亀一会長は「2段目のカバー落下地点はフィリピンの東側で県内の漁業者はいない地域。注意喚起はするが、落ちてくるかどうかも分からないものを気にして漁を自粛してとは言えない」と平静を保った。
「沖縄タイムス」2月4日

[ 2/5追記 ]・・・・・・・・・・・
<社説>PAC3先島配備 優先すべきは外交努力だ 琉球新報
[ 2/7追記 ]・・・・・・・・・・・
北朝鮮の“長距離弾道ミサイル発射騒動” 八重山毎日新聞
[ 追記ここまで ]・・・・・・・・・・・

もうひとつ、北朝鮮のミサイル問題からは離れるがマスメディア(テレ朝)の報道の「煽り」例を見ておこう。
中国海軍が津軽海峡を横断 領海侵犯はなし
領海侵犯がないのなら、わざわざニュースにする価値がある ?
しかも、海は無害通航権があるため、事前通告なしに領海内を他国の艦船(軍艦であっても)が通過しただけでは「領海侵犯」とは言いません。
用語も適切ではないですね(注2)。

ヒトラーの参謀だったヘルマン・ゲーリングの言葉(ニューンベルグ裁判での発言)。
「戦争を望まない国民を政治指導者が望むようにするのは簡単です。国民に向かって、われわれは攻撃されかかっているのだと煽り、平和主義者に対しては愛国心が欠けていると非難すればよいのです」
まさに今、安倍自民と一部マスメデイアは、戦争をやりたくて仕方ない安倍と軍需産業のために、国民を煽り続けている。
だまされてはいけない。
さらにこの騒ぎと同時進行で、TPPの調印が行われ、国会では甘利問題、憲法改正、南スーダンでのPKOなど重要な議題で議論が行われていることも忘れてはいけない。


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・注1
【北ミサイル】実は思ったより頼りない迎撃ミサイルPAC3。命中率は20~40%
http://matome.naver.jp/odai/2136578443021628101

あたらないミサイル防衛
https://tanakanews.com/120423aegis.htm

米ミサイル迎撃実験またも失敗 ミサイル防衛構想は軍需産業の詐欺だ
http://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/80681766a2739c79b400a9522bbf3c8b

北朝鮮は、米朝平和条約を締結したいと言ってるのに、脅威だとして舎弟国家にミサイル防衛システムを売りつけるの巻 ―
http://velvetmorning.asablo.jp/blog/2015/11/05/7886866

ミサイル探知のできないイージス艦を米国から買わされている日本
http://www.marino.ne.jp/~rendaico/zieitaico/iigiskankonyuco.htm

山本太郎~原発が弾道ミサイルで狙われたらどうするんだ~ミサイル防衛システムは日本を守ってません!
http://ameblo.jp/64152966/entry-12056108647.html

・注2
無害通航
https://ja.wikipedia.org/wiki/無害通航

領海侵犯
https://ja.wikipedia.org/wiki/領海侵犯
「無害でない通航」と「無害通航」
外国船舶の自国領海内における「無害通航権」は国連海洋法条約で認められており、或る国の領海内へ外国の軍艦や民間船舶が進入したことをもって、ただちに領海侵犯と解釈されることはない。これは、歴史的に海洋を介して諸国民が交易を活発に行っていたことから、海洋を諸国民共有の財産と考える思想が背景にあり、「領海」は、許可のない「進入」をもってただちに「侵犯」と解釈される「領土」や「領空」と、国際法上での定義で大きく異なるのである。


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