橋下徹のトンデモ発言。だが、風俗では性暴力は防げない。軍隊の「力による支配」こそが問題。基地の大幅縮小と地位協定の抜本改正を。

橋下徹の風俗活用発言

タレント弁護士でおおさか維新の会元代表の橋下徹が、沖縄でのレイプ殺人事件(正確には現時点では「死体遺棄事件」)に関連して、またしてもバカなツィートをしている。橋下徹は現実を見る事ができない、論理的思考のできない単なる「ゲス」なのか、世間の注目を集めたい計算ずくの「炎上商法」なのか。

風俗の活用でも検討したらどうだ、と言ってやった。まあこれは言い過ぎたとして発言撤回したけど、やっぱり撤回しない方がよかったかも。きれいごとばかり言わず本気で解決策を考えろ!

とりあえずは、当事者である風俗関係者の意見を聞いてみよう。

ルールを守った遊びでは満足出来ないという人物を受け入れることは出来ませんし、風俗街であっても性犯罪は起こっています。

性風俗は性犯罪者予備軍受け入れ施設ではない。性風俗の仕事現場でも、性加害を行う人間はむしろ金を理由に暴力を奮う(原文のまま)。性暴力について貴方こそ学んで下さい

こちらは、橋下氏の最初の発言(2013年)に対する反応。

「性風俗がレイプを阻止している。と当然のように言うのも、いい加減にしてほしい。あたかも”一般の女”を守るために性風俗があるんだ、って正当化しているみたいで聞き苦しい」とツイートしたのは、セクシャリティーやジェンダーに関する著作が多い北原みのり氏(42)。治安を守るためには、男の性欲を解消する役割を一部の女性が担うのが当然といった橋下氏の態度を批判している。

また、デリヘルに勤務する現役風俗嬢の女性は、「わたしたちの仕事は性犯罪の代用品じゃありません」と発言。「わたしはデリヘルやそれに類する性風俗では性犯罪の代わりを果たせないと考えております」「『活用』されても暴力は減らないと思います。性犯罪をしたい人は、店で提供されるような性的サービスを受けたいわけではないからです」などと発言した。
橋下徹「米軍はフーゾクに行け」発言 現役デリヘル嬢が「風俗で性犯罪は減らない」と大反発

これだけでもう十分反論し尽くされた感があるが、もう少し詳しく考えてみよう。(性風俗、セックスワークそのものの是非は様々な意見があるが今回はその問題には立ち入らない)

軍隊が持つ暴力性

暴力装置である軍隊に性暴力はつきもの、だから外部に対してだけでなく軍隊内部での性暴力事件も驚くほど多いという事を前回記事で書いた。軍隊が持つ暴力性について少しリアルな話を補足しておきたい。

元海兵隊員で金武町のキャンプハンセンで訓練を受けベトナム戦争に出兵し多くの殺戮の現場に身を置き帰還後PTSDと闘いながら反戦活動を続け2009年に白血病で逝去した。
ネルソンさんの著書「戦場で心が壊れて」の中から、海兵隊に関する箇所を紹介する。
・まず入隊すると俗世間から切り離すことから始まる。着ているものは全部ぬがされ、下着から制服まで支給品で統一される。全員にあだ名がつけられ訓練中はあだ名で呼ばれる。まず、訓練中は沈黙が強制される。銃や手りゅう弾の使い方ナイフや素手でいかに相手を倒すかすべて人を殺す訓練でした。
・教官は昼でも夜でも、ことあるごとに新兵を整列させ次のように声をはりあげた。「お前たちのしたいことは何だ!?」私たちは「KILL(殺す)」と答えます。教官が「声が小さい!」というので、さらに「KILL」「KILL」と唱和します。「スペルを言え!」「K,I,L,L」「K,I,L,L」ーまるでけだものの叫びのようだった。
・こうして、私たちは洗脳され、殺すこと、そのための暴力を、何とも思わない「機械」になっていきました。
・そんな私たちが、厳しい訓練を終えて、沖縄の町に酒や女を求めて遊びにでるとき、自分の暴力性だけを基地の中において出かけるというようなことはしません。タクシーに乗ったり女性と遊んだりしたとき、料金を請求されても払わず相手を殴りつけることもしばしばでした。街でどんな悪行を働いても基地のゲートをくぐってしまえば、私たちは逮捕されることはなかったのです。
・普通の若者を洗脳し、暴力の機械に改造するのが軍隊なのです。
古堅宗嘉さんのフェイスブック投稿「軍事基地があるいじょう沖縄の若者に未来はないーアレン・ネルソンの言葉」

訓練が終わると、町へ行き、酒を飲み、ケンカをし、女性と遊んだ。タクシーは料金を踏み倒し、要求されるとドライバーを殴り倒した。女性に対しても同様。軍人は暴力的になる訓練を受けており、暴力性を基地の中に置いてはこない。事件が起きると、司令官は謝罪はするが、暴力的行為が訓練の成果として喜んでいる。
アレン・ネルソン講演会 ベトナム帰還兵が語る「ほんとうの戦争」 ~沖縄、イラク、憲法問題を考える~

これはセックスの問題ではなく、力と支配の問題なのです

少し衝撃的な内容だがお付き合いいただきたい。軍隊内部での性暴力の被害者の過半数が男性だという。そしてそれは「セックスの問題ではなく、力と支配の問題」なのだ。

軍隊の文化は、攻撃性と服従性の微妙なバランスの上に成り立っている。そのどちらかが過剰になると、性暴力が発生しやすくなる。そのため、軍に所属する男性は民間人に比べて、レイプされる危険性が10倍にもなるという。新兵は自由意思を剥奪され、上官に抗弁するなどもってのほかだ。将校のなかには、俺の洗濯物を取ってこい、と言うのと同じくらいの気軽さで部下に性行為を強要する者がいる。また兵卒にも、軍の権力構造を使って、兵卒仲間を犯す輩がいる。「レイプ犯はゲイだから男を犯すのだと誤解する人が多いのですが、たいていゲイではないのです。これはセックスの問題ではなく、力と支配の問題なのです」と語るのは、ソルトレイクシティの退役軍人向け医療施設でPTSD(心的外傷後ストレス障害)診療チームに所属する精神分析医ジェイムズ・アズブランドだ。
「男だっていうのに、まさか」とはいうけれど……米軍“レイプ”事情

このサイトに書かれている事例は、まるで「新兵に対するしごき」であり、力による支配を誇示するかのようだ。軍隊内部の暴力的しごきで力関係を見せつけられた兵士は、そのストレスを「敵」にぶつける事で心理的バランスをとる。軍隊内の暴力が兵士をより凶暴にするという事はよく指摘される事だ。それ抜きに、人は何の恨みもない赤の他人を殺す事はできない。
兵士は、「敵」だけでなく、今度は自分も自分よりより弱い者、民間人(特に女性)に暴力を振るう事で、暴力を連鎖させる。より弱い者、上官から新兵、占領者から被占領者、武器を持った軍人から抵抗手段を持たない民間人、男から女へ、(性)暴力が振るわれる。
対象が同性であれ異性であれ、軍隊内部であれ軍隊外の一般人であれ、「力による支配欲」を満たすために性暴力が振るわれる。

 戦争期間中の兵士たちの性行動は、なにゆえに、常にと言っていいほど女性に対する激しい暴力行為という形をとるのであろうか。戦闘で兵士たちが生き残れるかどうかは、敵に対する自分たちの攻撃力と防御力が敵のそれらに勝っているかどうかにかかっている。したがって、自分の命を守るために、敵よりも暴力的にならなければならない。しかし、それは敵にとっても同じことである。そのため、暴力がさらに暴力を強めるという悪循環が起き、その結果、相互に急速に残虐性を強化させていく。一旦戦闘が開始されると、兵士たちはこうした心理的悪循環にまたたく間に落ち込んでいき、自分自身を残虐化することによって人間性を失い、そのため敵兵を非人間化する。自己自身の残虐化と敵兵の非人間化は第三者、例えば非戦闘員である民間人、とくに敵国市民の非人間化へと拡張されていく。このような精神的に極めて荒廃した状況の中で、兵士たちは死の恐怖からの逃避と自己生命の再確認のために性交渉を強く求める。兵士は女性を非人間化し暴力で犯してでもこうした欲望を満たそうとする。戦闘で自己を残虐化し他者を非人間化することに慣れた兵士にとって、女性、とりわけ敵国市民の女性を非人間化し強姦することは心理的にきわめて容易なことである。

「俺が犯した強姦では性的な側面は重要ではなかった。誰かを全く助けのない無力な状況に追い込むことが目的だった。相手を縛り上げ、サルぐつわをはめ、締め上げるというように、相手が嫌がることを俺がやる。それはまさに俺自身が、自分が嫌がることを社会でやらされてきたと感じたからだ。俺は、本当に、どうしようもなく無力だと感じたからだ」

戦闘に参加する兵士たちが特に強く感じるのは、数分先の自分の命がどうなるかわからない、自分で自分の命と運命をコントロールできないという非常に不安な「自己無力感」である。多くの兵士がそのため「支配力」を渇望し、そうした無力感を克服しようと攻撃的な行動に依拠するようになる。それゆえ性行動が彼らの武器となり、その結果として女性の性が破壊される。しかし、そうした形での女性の支配と性的搾取は、精神的に荒廃し衰弱しきった兵士には、ごく瞬間的な解放しかもたらさない。したがって、兵士は自己欺瞞的で一時的な「支配欲強姦」を繰り返し犯し続けなければならないという状況に陥る。日本軍兵士が、激しい戦闘から帰還した時、「慰安婦」や監禁強姦の対象となった女性たちにとりわけ暴力的であったという多くの証言は、まさにこうした兵士の精神状態を如実に表している。兵士たちは、自分が自分の運命の支配者であるということを感じるために、自由を束縛され奴隷化された女性をベッドの上で征服、支配したのであった。
宮地尚子編著『性的支配と歴史』(大月書店)の「第2章 国家と戦時性暴力と男性性――「慰安婦制度」より

 軍隊では「弱さ」を克服するために、様々な訓練を用意している。戦争神経症を研究する中村江里さん(前出)は言う。
「初年兵は私的制裁という名のリンチを兵営で受け、徹底的に痛めつけられます。暴力性は肯定されつつも、上官に歯向かわないように服従を植え付けられます。その一方で、暴力を敵に向かって発露させるよう訓練します。デーヴ・グロスマンの『戦争における「人殺し」の心理学』(2004年、筑摩書房)が有名ですが、あの本の主要な主張というのは、人間はもともと人を殺すことに抵抗感があるんだと。それを乗り越えるためにいろんな訓練をするわけですが、日本の軍隊で一番残酷だったのは、中国で行われていた実的刺突(じってきしとつ)といって、中国人の捕虜を生きたまま木に縛りつけて銃剣で刺し殺す訓練です。日中戦争に従軍した井上俊夫さんが『初めて人を殺す―老日本兵の戦争論』(2005年、岩波現代文庫)の中で実的刺突について書いていますが、最初は抵抗感を持つ兵士たちも、上官から“腰抜け”と言われて暴力をふるわれることを恐れたり、仲間内の競争意識から率先して命令を遂行していく様子が生々しく描かれています。また、その中でこうした『苦難を乗り越えること』=『男らしい』という合理化が行われていることも重要ですね」
 そうやって「人を殺せる」兵士を育て上げて行く。戦時中には暴力が許されるだけでなく、暴力は自らが生き延びるための手段でもある。が、そんな訓練を受けた兵士が戦後、「平和な市民社会」に戻ってくるにあたっての「適応のための訓練・教育」などは一切ない。ある意味で戦後の日本は、軍隊で徹底的に暴力を植え付けられ、トラウマを抱えた男性たちが一斉に「野に放たれた」時代でもあった。軍隊生活から戻ってきた男性たちには、PTSD症状だけではない様々な不調が表れ、アルコール依存や薬物乱用などの嗜癖も見られるようになる。妻や家族への暴力もしばしば見られたということだ。
「男らしさ」と戦争神経症(2)

性暴力は文字通りの「暴力」であるが故、売春婦に対する殺人や暴行が行われる事も少なくない。

なぜ米軍が「風俗の活用」なるものを頑強に拒否するのかといえば、韓国やフィリピンなどで基地周辺の売春婦に対する殺人や暴行などが多発して、そのたびに米軍が窮地に追い込まれたという事実があるからだ。
売春婦なら殺されてもいい、暴行されてもいいというわけにはいかない。
橋下が言ってることは、「殺すんだったら一般の市民ではなく、売春婦を殺せ」というようなものだ。それも本気で。
断言する。橋下が言うように米軍が「風俗の活用」などをすれば、風俗嬢が殺される。
風俗嬢のような弱い立場にある人たちが、世の中の矛盾の犠牲になるという構図は、沖縄という弱い立場にある「植民地」に日本や米国が抱える矛盾がすべて押し付けられる構図に似ているとも思う。
そして、風俗なんだからしょうがない、沖縄なんだからしょうがないと考える人がいるのは残念なことだ。
安田 幸弘さんのフェイスブック投稿より

「ベトナム戦争の頃は、女性が平気で殺されました。金で買っているという差別意識だと思います。殴っても殺してもどうでもいい、という潜在意識がないとできないのではないでしょうか」
「(辺野古で起きた殺人事件5件のうち)4件はホステスさんら女性が被害者でした」
新聞うずみ火 金武・辺野古ルポ 繰り返される米兵の犯罪

前回記事でも紹介した沖縄の女性グループ「基地軍隊を許さない行動する女たち」がまとめた【米兵による戦後沖縄の女性に対する犯罪】1945〜1995によれば、ホステスが米兵に強姦・殺害される事件が多数ある(ホステスと風俗嬢・売春婦は同じではないが女性全般の中でも社会的により弱い立場という意味では共通している)。「強姦」だけでなく「強姦殺人」事件が多い事に注意していただきたい。

風俗関係者が「風俗街であっても性犯罪は起こっています」「性加害を行う人間はむしろ金を理由に暴力を奮う」「性犯罪をしたい人は、店で提供されるような性的サービスを受けたいわけではない」と言っているのは、まさしく実感なのであろう。橋下氏の言うように「風俗を活用」などしたら風俗嬢の犠牲者が増えるだけである。だからこそ、そうした事態が発生する事を恐れた米軍は、少なくとも建前上は買春行為を違法とし、軍法会議の対象にしている。

米兵の性犯罪はなくなりません。軍隊による性暴力は、単なる性欲ではなく、他人を暴力で制圧し、支配することを任務とする本質に根付いているからです。
米軍司令官「凍りついた」理由 買春行為は“違法”、軍法会議の対象 「性風俗活用」問題

性暴力がより弱い者への「力による支配」であるなら、アメリカにとって「血を流してぶんどった島」である沖縄の女性への暴力はなおさらであろう。

口先だけの「再発防止」を何十回言うより、根本原因を断つべき

翁長沖縄県知事がオバマ大統領と直接面会できるよう日本政府に要請した。「日米地位協定の下では日本国の独立は神話であると思いませんか」という翁長知事の発言は当然である。政府側は直接会談には否定的態度を示し、地位協定の改正要求には「相手があること」などと言って消極的であり「運用改善に努める」という立場だ。これははたして日本国民の利益を代表すべき日本政府の取るべき態度だろうか。アメリカと交渉する意志すらないのだろうか。対米隷属・売国的態度というほかない。口先だけの「謝罪」や「再発防止」「綱紀粛正」を何度繰り返しても事態は改善されていない。地位協定の「運用改善」が効果がない事もすでに実証済みである。1995年の少女暴行事件を契機に日米地位協定の運用改善が合意されたが、事件は何度も何度も繰り返されている(前回記事参照)。

うるま市議会、恩納村議会、南風原町議会、那覇市議会などが、いずれも基地の整理・縮小や日米地位協定の抜本的な見直しなどを求める意見書案や抗議決議を全会一致で可決している。24日の現時点で、沖縄では、41市町村のうち、24の議会と県議会で、抗議決議が予定されている。

沖縄県議会では、・普天間飛行場の閉鎖・撤去と県内移設の断念 ・在沖米海兵隊の撤退と米軍基地の大幅な整理縮小 ・地位協定の抜本改定などを含む抗議決議案を26日に可決予定(野党側の決議案でさえ、・普天間飛行場の早急な閉鎖・返還 ・在沖海兵隊の大幅削減と米軍基地の速やかな整理縮小 ・地位協定の抜本改定などを求めている)。

性暴力が軍隊につきものである以上、「風俗の活用」や「地位協定の運用改善」では、性暴力を防止する事はできない。米軍基地撤去(とりあえず海兵隊の撤退)、最低でも地位協定の抜本改正しか、それを防ぐ方法はない。

・今回の記事はこちらのサイトを参考にさせていただきました。画像は橋下氏のツイッターのキャプチャー。

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【6/24追記】

レイプが発生するのは、たんなる性処理の問題ではなく、軍隊が抱える構造的な問題が原因だからだ。
 アメリカンユニバーシティの人類学准教授であるデイヴィッド・ヴァイン氏が、6年にわたって世界12の国と属領などの現在と過去の60にのぼる米軍基地を調査したレポート『米軍基地がやってきたこと』(原書房)では、在外基地の周辺で起こっている米兵を相手にした人身売買や売春などの実態を綴っているが、そのなかでも沖縄において兵士によるレイプや性的暴行事件が多発していることに言及。また同時に、女性軍人の3人に1人が在籍期間中にレイプ被害に遭っていたというデータ(2003年調査)などから、なぜ米軍では性的犯罪が常態化してしまうのか、その理由として軍隊内が“不自然な環境”であることを挙げる。
〈基地の男性と基地村の女性ならわかることだが、彼らがいるのはきわめて“不自然な”環境だ。それは人間(その大半が男性の軍士官と政府高官)が長い時間をかけてひとつひとつの決断を積み重ね、つくりあげてきたものだ。そうした決断の連続が男性優位の軍環境をつくりだし、そのなかで目に入る女性は、圧倒的にひとつの役割を求められるだけの存在となっていった。その役割がセックスだ〉
 そして、軍事主義のジェンダー分析の第一人者であるシンシア・エンローが指摘する「軍事化された男性性」が、米軍内部でいかに形成されているかを、こう綴る。
〈軍にとって最も難しいのは、人に人を殺せと教え込むことであり、それを教え込むには、他人が自分より「劣る」生き物だという考え方を吹き込んで、周囲の人間は人間ではないと思わせることだという研究結果がある。(中略)軍の訓練と軍の日常生活の文化によって助長される、周囲の人間など人間ではないという観念の中心となるのが女性蔑視──女性は男性より劣るという考え方だ。軍の組織ぐるみの売買春は、女性など人間ではないと思わせる重要な装置であり、その考え方を不滅のものにするのが、軍事化された男性性だ〉
 沖縄ではなぜ兵士がレイプや性的暴行事件を繰り返し起こすのか──それは橋下氏の言うような「猛者」だからではない、そのように“教育”されているからなのである。
リテラ 沖縄米軍属の事件にも冷淡な態度の安倍首相…一方で米大学准教授がレイプ事件は基地があれば必然的に起きると指摘

【2017 7/9追記】
フィクションと実相


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