改憲こそが選挙の最大争点。緊急事態条項で日本はアウト。争点隠しするも本音発掘される。【2016参議院選】

改憲派争点ではない ?

「改憲」争点隠しを狙うが、次々発掘される改憲派の本音。

安倍晋三首相が党首討論会で、「(改憲を)選挙で争点とすることは必ずしも必要はない」と言いつつ、「参院選の結果を受け、どの条文を変えていくか、条文の中身をどのように変えていくかについて、議論を進めていきたい。次の国会から憲法審査会を動かしていきたい」と述べた(注1)。

えっ、次の国会で議論するなら、今回の選挙の重大な争点でしょ。

 19日行われた動画配信サイト「ニコニコ動画」での与野党9党首による討論番組で、安倍首相は憲法改正について「選挙の結果を受け、どの条文を変えていくか議論を進めていきたい」「次の国会から憲法審査会を動かしていきたい」と発言した。秋の臨時国会で与野党の具体的な議論を始めたいとの意欲を示したものだ。

 一方で、改憲が22日に公示を迎える参院選での争点になるかどうかについては、「どの条文か決まっていないからこの選挙では議論できない。必ずしも争点とする必要はない。決めるのは国民投票だ」として否定。その上で、「私たちは党草案(自民党憲法改正草案)を示しており、何も隠していない」と強調した。

 世論は改憲について消極的な意見が多い。争点化を避け、参院選で勝利すれば、「もともと草案に書いてあった。信を得た」として改憲に突き進むのだろう。安倍首相の毎度の手法だ。

 衆院に続き、参院でも改憲発議に必要な3分の2の勢力を安倍首相に与えたら、いよいよ暴走政権の思うがままだ。
日刊ゲンダイ 「憲法改正」争点隠し露骨 安倍首相が党首討論でホンネ

これまで安倍総理は、何度も憲法改正(壊憲)に意欲を見せつつ、選挙が近づいてきたら「票が逃げる」という理由で改憲を争点化する事を避けようとしてきた。安倍総理自身も6月22日の参議院選公示日の演説でも憲法にはひと言も触れなかった(注2)。

憲法改正は自民党の公約の一番最後に小さく書かれている。何とも姑息な手段だ。騙されちゃいけない。過去にも、何度も騙されてきた。前回(三年前)の参院選では、アベノミクスが争点だと言って選挙が終わったら、特定秘密保護法。15年12月の総選挙では消費増税の先送りの信を問うと言ったのに、選挙後の国会で一番問題になったのは安保法制。今回も「消費増税の先送り」なんかが争点じゃないですよ。庶民にしてみれば「増税先送り」はありがたいが、そんなのは安倍総理の手柄でも何でもない。むしろ、増税できるように経済を立て直すと言っておきながら、立て直せなかったのだからむしろ失点であり、アベノミクスの失敗の象徴である(アベノミクスで暮らしは豊かになった ? も大事な争点だが、今回のテーマではないのでいずれまた次回)。

最大の争点は「憲法改正」。まるで戦前かと思わせる自民党の憲法観。

facebookでこんな投稿を見つけました。わずか2分30秒の動画です。是非見て下さい。

・憲法を変える時が来た。もうこれ以上延ばす事はできない。

・国民主権、基本的人権、平和主義、この三つをなくさなければホントの自主憲法とは言えない。

・日本にとって一番大事なのは皇室であり、国体である。

・国防軍を創設する。

・尖閣を軍事利用しよう。

編集前の動画はこちら。(この「創生日本」の会長は安倍晋三)

稲田朋美氏は他にもこんな発言も。

・国民の生活が大事という政治は間違っている

もっと強烈なのは、「国を護るには血を流さなければいけないんです!」

「国のために命を捧げる覚悟を」

現憲法と正反対の考え。
「日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。」
「日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。」
要するに武力によらない方法で解決しましょという現憲法の考え方をもうやめる、そして、人の命の尊さも人権も無視するという事ですね、自民党は。
18歳、19歳で初めて選挙権を行使する皆さん。よく考えましょう。学校で習ったのとはまったく逆の事を、仲間内ではボロボロしゃべってます(こっちが本音なんでしょうね)。安倍氏の「戦後レジームからの脱却」て、結局、民主主義を破壊して戦前のような世の中をもう一度、という事なんだ。

「国に命をかけるものだけに選挙権を」
ポスト安倍・稲田朋美が「男子も女子も自衛隊に体験入学すべき」! 過去には「国に命をかける者だけに選挙権」発言も
この人が自民党政調会長で次期総裁候補って、何かの冗談ですか。たまたま自民党に紛れ込んだ「過激分子」ではない。自民党政調会長で次期総裁候補ですよ。
石破氏も2014年5月のNHKの討論で「国際紛争でアメリカの若者が血を流しているのに、日本の若者が血を流さなくていいのか?」と発言しました。ちなみに公明党は、この時は集団的自衛権に反対(慎重 ?)だったのにいつの間にか賛成になりました(集団的自衛権の行使容認を支持した創価学会)。

いやびっくり、マジですか。・・・・・これが日本の政権与党の発言である(注3)。戦前か、でなければ北朝鮮か ? と思わせる感覚。この本音を隠して選挙をやり、選挙が終わったらやりたい放題か。

自民党憲法改正草案の中で最も危険なのは「緊急事態条項」。これが通れば日本はアウト。ファシズムそのもの

合区の解消とか教育の無償化とか環境権とか夫婦別姓とか、様々な口当たりのいい口実で「憲法を改正しよう」という意見があるが、そんなものは「本心」ではないし、わざわざ憲法に書き込まなければ実現できないというものでもない。
彼らの本命は、9条を改正して国防軍を持つ事や、基本的人権を制限する事だ。自民党憲法改正草案を読めばよくわかる(注4)。

9条の改正も基本的人権の制限もヤバイが、なんと言っても一番ヤバいのは「緊急事態条項」の新設だ。以前の記事でも書いたが、詳細は以前の記事を見ていただくとして、簡単にまとめるとこうだ(注5)。

・大災害の時に必要と自民党は言っているが、専門家も被災地の首長も、いらない、むしろ危険と言っている。

・「法律と同一の効力を有する政令」を作る事ができ、予算審議なしに財政上必要な支出を行い、地方自治体の長に対して必要な指示をすることができる。国会の承認は事後承諾でよい。要するに国権の最高機関である国会は事実上無力化され、本来対等であるはずの地方自治体は国の下請け機関となり、内閣がオールマイティの権限を持つ。

・「何人も、国その他公の機関の指示に従わなければならない」個人もまた国の指示通りにしろと。国民の権利は制限される。基本的人権は「尊重」するだけでよい。国の(権力者の)暴走に歯止めをかけるための憲法は、国が地方自治体や個人に向かって命令するためのものに変質する。

・「緊急事態条項」を憲法で定めている国でも、これほど強力な権限を、しかも無期限に行政府(内閣)に与えている例はない。

安保法制賛成の人もアベノミクス賛成の人も、ちょっと考えて欲しい。安保法制やアベノミクスに賛成か反対かは、特定の政策に対する意見だ(かなり国の根幹に関わる意見ではあるが)。しかし、「緊急事態条項」が通れば、賛成であれ反対であれそうした意見を言う機会も奪われ、それについて審議する国会も機能停止だ。はっきり言って独裁でありファシズムだ。もし、「緊急事態条項」が通れば、衆議院は解散されないし、政令によって選挙制度を改悪する事も可能だ。今回の参議院選挙が民主主義制度の下で行われる最後の選挙になるかもしれない。

自民党や公明党やおおさか維新を支持する人、支持政党なしの人も考えて欲しい。こういう独裁ファシズムの国に日本がなっていいのか。曲がりなりにも「民主主義国家」であって欲しいと思う人は今回だけでも自民党・公明党・おおさか維新・こころ・改革以外の政党に投票して欲しい。

またしても安倍首相は、憲法改正派が2/3を取るのは100%むり、などと嘘を言っているが、すでに衆議院では改憲派が2/3以上。参議院の非改選組は改憲派が多数なので改選組121議席のうち改憲反対派が49議席以上取らないと憲法改正は発議されてしまう(注6)。

議席数2/3を与えてはならない

 参院の定数は242議席で改憲発議ができる3分の2は162議席。非改選の121議席のうち自民が66、公明が11。改憲発議の際には賛成に回るとみられるおおさか維新の会と日本のこころを大切にする党がそれぞれ5、3議席を持っているので、合計で85議席だ。

 今回の選挙で自公+おおさか維新の会などで77議席を確保できれば改憲発議が可能になる。直近の調査では、自民が50台後半を伺う勢いがあり、公明も前回の11から数議席の上乗せが可能とみられ、さらにおおさか維新の分を上乗せすると70議席台半ばが十分視野に入る。

 そのうえ、非改選議員の無所属や少数政党の議員なかにも松沢成文議員、渡辺美知太郎議員、平野達男議員、アントニオ猪木議員など4-5名の改憲賛成派がいるとみられ、自公とおおさか維新で70台半ばまで議席が確保できれば、改憲発議の77議席確保が見えてくる。参院選は改憲か否かが改めて問われる選挙となりつつある。参院選、改憲派3分の2確保の勢い、発議可能に

仮に発議されても国民投票で止めればいいではないか、という考えもあるだろう。しかし国民投票が具体的にどのように行われるのかはまだ未定だし、そこでもまたどのようなごまかしや誘導が行われるかもわからない。国民投票を「実施」するのは政権与党側だ。今でさえこれだけの「争点隠し」をしているのだから、国民投票もどのようなオブラートで包まれるかわからない。

もう一度言いますが、支持政党なしの皆さん、自民党・公明党・おおさか維新・こころ・改革を支持する皆さん。戦前のような世の中になってもいいとお考えなら別ですが、そうでないなら今回だけは野党に投票するよう考えていただけませんか(棄権や白紙はダメです)。7月10日が自分の意思表示ができるラストチャンスかもしれません。

・画像上はEveryone says I love you !から、画像下は健康になるためのブログから。


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・注1
東京新聞 安倍首相「次の国会から改憲議論」 参院選後 具体的に条文審査

・注2
毎日新聞 2016参院選/1 憲法(その1) 改憲言及「票逃げる」 自民が争点隠し

毎日新聞 2016参院選/1 憲法(その2止) 日本会議、改憲へ「世論」演出

朝日新聞 重視政策に憲法、自公候補ゼロ 朝日・東大谷口研調査

朝日新聞 (社説)参院選 改憲の是非 正面から問わぬ不実

争点隠し選挙。与党候補55人のうち街頭演説第一声で改憲に触れたのはたった1人。54人は黙秘(毎日調べ)。

・注3
こんなまとめサイトも。安倍会長の創生「日本」で長勢甚遠元法務大臣「国民主権、基本的人権、平和主義、この三つをなくさないと」

・注4
現憲法との違いがわかる解説サイトはこちらこちらこちらなどなどネット上にたくさんあります。

この本は自由民主党(自民党)の憲法改正草案について、わかりやすく解説した(^_^)という、あたらしい憲法草案のはなし、ぜひ広めたい。

動画なら憲法が変わっちゃったら、どうなるの? ~ 自民党案シミュレーション ~

・注5
週刊女性のこちらの記事「参院選の争点:安倍首相が目論む『緊急事態条項』とは?」がわかりやすい。

・注6
ネットで流れてくる情報では、改憲反対勢力が今回の選挙で何議席取れば阻止できるのかという点で、47〜54までバラツキがあります。無所属をどう扱うかでかなり数字が違ってきますが、ある方から教えていただいたこのサイトは無所属も細かく評価しています。

非改選は改憲派が89、護憲は32(その内訳はリンク先サイトを見て下さい)。合計121。242の1/3は、81。81議席必要なので、非改選32を引くと、改選で49議席が必要(改憲勢力側は73議席取れば2/3獲得)。ただし、病欠や公約撤回(裏切り)がないと想定してのぎりぎりの数字です。ちなみに与党勢力を半数以下にするためには野党が90議席必要 !!

http://d.hatena.ne.jp/scopedog/20160604/1465061078


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