おおさか維新は既得権打破の改革派 ? いえ、完全与党サイドの改憲派。自民より危険なハシズム。【2016参議院選】

おおさか維新は既得権打破の改革派 ?

おおさか維新は既得権打破の改革派 ? いえ、おおさか維新はポピュリズム(大衆迎合主義)

おおさか維新は「既得権打破」を掲げて、一部の層からは強い支持を集めている。今回の選挙でも、議席数を延ばすだろうと予想されている。はたしておおさか維新は庶民の味方だろうか。

おおさか維新の「既得権打破」には、ひとつの特徴がある。批判の矛先が「強大な既得権」に向かう事はない。例えば消費税減税と引き換えに行われる「企業減税」は批判しない。国を滅ぼしかねない事態になろうともそれより利益を優先する原発関連企業や軍事産業を批判する事もない。タックスヘイブンにも触れない。彼らが打破しようとしている既得権とは「内輪」の「小さな」既得権だ。

 一般にポピュリズムとは、絶えず敵を作って、その敵と戦う姿勢を貫くことで、大衆の人気を得る、というものですが、橋下氏の場合、敵は既得権と、その「権益を享受している人々」です。

——世論調査でも、橋下氏は相対的に貧困な若年層や非正規労働者の支持を集めているようです。

二宮 21世紀になって、日本は小泉改革、つまり新自由主義の下でルールなき資本主義に陥り、雇用保障も、権利保障もない世の中になりました。生存競争の修羅場に多くの人々が放り出される中で、失業者から見れば、雇用保障された人々は「既得権者」に見える。派遣労働者に比べて、正規労働者は既得権の持ち主。そして公務員は解雇されることはない。民間と比べると、身分保障は公務員の特権なんだと。
官民の間では、公務員対民間労働者、そして民間会社の中では、非正規雇用と正規雇用を対立させていったのです。
そして公務員の中でも、とりわけ労働組合が「既得権の巣窟」(笑)になっていると、労組を攻撃しました。
この論法でいけば、あらゆるところに格差はあるので、彼は常に、「少し上のところ」「身分保障された人々」を叩くことができる。そしてその攻撃の先頭に立つのは政治家・橋下である、というプロパガンダで人気を保ってきたのです。

——橋下氏はこの方法で弱者同士を戦わせているわけですね。本来、団結すべき労働者同士が、彼によって分断されているように感じます。全国的に見て、この大阪で「橋下人気」が高まっていった背景は何でしょうか?

二宮 大阪は全国に比べて貧困層が多いのです。大阪の非正規労働者の割合は、45%です。全国平均は35%なので10ポイントも高い。非正規労働者の多くは、「既得権から疎外された」と感じますから、既得権益を叩いてくれる橋下氏を応援したくなるのでしょう。全国的に見て、大阪は失業率ワースト5の中に入っていて、7%くらい。平均は5%弱です。生活保護受給者も就学援助受給家庭も全国でトップですし、ファミリー層から若年層まで総じて貧困化しているのです。時代の閉塞感とあわせて、橋下氏なら何かやってくれそう、と感じてしまったのでしょう。
でも非正規雇用が増えたのは、もちろん労働組合の責任ではなくて、新自由主義を押し進めた歴代政治の責任なのです。
例えば、橋下氏のブレーンといわれる堺屋太一さんは経済企画庁長官の時代、1999年に、派遣労働を解禁しました。「これからは正規ではなく、派遣や請負労働の時代だ。次々と好ましい仕事を労働者が選択できる。今までの年功序列や終身雇用は、もう時代に合わないんだ」と、非正規雇用を急増させる先頭に立っていた人なのです。そして小泉政権になって、製造業や日雇い労働にも派遣が可能になり、ワーキングプアという言葉が社会的大問題になるような世の中になっていったのです。
なぜ騙されたのか? ハシズム支持の背後にあるもの

例えば、軍事産業が自らの利益のために戦争を欲している、などと言ってもホントなのかすぐには確かめようもないし、事実であったとしても実感がない。明日の飯には関係ない、というわけだ。一方で身近な、例えば公務員だけが得をしてる、というような話は実感がわきやすい。「こいつらのせいで自分の明日の飯が減らされてる」と。小さな「既得権」を叩く事で庶民は溜飲を下げ、叩いたものは英雄扱いで支持を得る。

しかし、自分より少し上のものをねたみを込めて叩き、自分より下のものを軽蔑を込めて叩く、という精神構造には反吐が出る。結果として、手をつなぐべき庶民同士が内輪もめし、「巨悪」を見逃している。

橋下徹とおおさか維新の会(その前身含む)がやってきた事は、大阪市の全職員に対して行った思想調査アンケート(裁判で橋下氏連敗)や君が代斉唱起立義務化など、自民党がやりたくても露骨すぎてできなかった超保守的な施策だ。しかも、君が代も不議会議員定数削減も審議抜きの強行採決。

彼らが成果だと言っている議会の定数削減は少数意見の閉め出し、職員の削減は住民サービスの低下に他ならない。大阪府の定数削減条例では、約6割の選挙区が1人区になり、2人区とあわせると9割になり、投票総数全体の4割は死票になる。一方で、「維新」の議席占有率は(同じ得票でも)52・29%から61・36%に増加する。民営化も、政治の責任放棄であり、府民市民の共有財産の売り飛ばし(なぜか改革派を自称する連中は民営化が好きだ。今回の維新の公約にも「地下鉄・水道などの地方公営事業の完全民営化促進」など)。

今回の選挙でも、議員と職員を減らし、給与を下げ「小さな行政機構」を実現すると言っているが、公務員の権利を侵害し住民サービスを低下させるだけである。

「身を切る改革」も公約にしているが、橋下前大阪市長は身内の秘書にはここまで甘い橋下市長が特別秘書=後援会長の息子(休職率15%)に総額2000万円以上の給与!←身を切らぬ改革w。松井知事は退職金廃止というが、その分を給与に上乗せしただけ、しかも総額で増えている。

身内の議員も不祥事だらけ大阪維新の会“元グラドル”佐々木りえ市議に「選挙違反」疑惑小林よしか(西野由佳)が既得権益にしがみつき、政務活動費で架空のチラシ代金を計上伊藤良夏は政務活動費で高級車レクサス購入橋下徹の維新嘘八百橋下維新の不祥事は山のように存在する。これで身を切る改革などと言えたものだ。

おおさか維新は自ら改憲派宣言。9条改正、核武装も否定せず。

 おおさか維新の会の馬場伸幸幹事長は20日、東京都内の外国特派員協会で記者会見し、自民党が国会で憲法9条改正を提案した場合、賛成する可能性に言及した。
 馬場氏は「改正をわれわれから持ち出す気はないが、他党との駆け引きで、9条改正が国民投票にかけられる可能性は否定しない」と述べた。その上で、自民党が9条改正と併せ、おおさか維新が主張する教育無償化などを提案した場合の対応を質問されたのに対し、「全否定するものではない」と語り、賛成に含みを持たせた。 
9条改正に賛成も=主張採り入れられれば-おおさか幹事長

まあ、何とも歯切れの悪い言い方だが、要するに9条改正に反対しないということだ。これは、これまでの経緯を見れば当然の流れだ。これまでもさんざん自分たちが改憲勢力である事をアピールしてきた。当然、自民党の憲法改正草案(2012.04)には9条改正や、基本的人権・言論の自由の制限、緊急事態条項の新設などを含む内容である事は知っているだろう。それを承知の上で、政権与党にすり寄って行ったのがおおさか維新だ。

 維新の党最高顧問の橋下徹・大阪市長は15日の定例会見で、安倍晋三首相が前日のテレビ番組で憲法改正に維新の協力を求めたことについて「憲法改正は絶対必要。できることがあれば何でもしたい」と述べ、応じる意向を示した。5月に住民投票で実現の是非を問う見通しがついた大阪都構想について「(憲法改正の)予行練習ですよ」と述べた。
<維新の党>橋下市長「憲法改正必要…住民投票で予行練習」 2015.01

 憲法改正について、橋下、松井両氏は参院選で自民、公明、おおさか維新の3党で改正の発議に必要な「3分の2以上」を確保すべきだと強調。橋下氏は「(憲法改正は)安倍首相にしかできない」と述べている。
安倍首相と橋下氏が会談 憲法改正などで意見交換か 菅長官と松井代表も同席 2015.12

松井氏「憲法改正に必要な3分の2勢力に入る」と明言 2015.12

2015年1月には松井氏が「9条も見直していくべき」と発言している。さらに、日本が核武装する事も否定しない立場だ。

教育無償化のための憲法改正は無理矢理感あり過ぎ。過去の政策とも整合性なし。

おおさか維新が、憲法改正の理由としてあげるのは、1.教育無償化、2.統治機構改革、3.憲法裁判所の設置の三点だ。だが、「教育無償化のための憲法改正」て、こじつけ、無理矢理感あり過ぎ。素朴な疑問だが、それって憲法改正しないとできないの ? 教育無償化にしろ、合区解消にしろ、その他環境権だの様々な事がこれまでも憲法改正の口実にされてきた。しかしどれも憲法を改正しないと実現できないものではない。はじめに「改憲ありき」。その理由をどうこじつければ国民に受け入れられるか、という事に過ぎない。有権者をバカにしているのか。

そしてもうひとつ問題なのは、あまりに過去の政策と整合性がなさ過ぎる。私学助成予算の大幅な削減を打ち出して高校生を泣かせた話はあまりに有名。

「機会平等社会のため、保育を含む幼児教育から大学、大学院、職業訓練学校に至るまで無償とする」て、これまでの主張はどこへ行ったのか。新自由主義、競争原理、民営化、自己責任論が維新の基本原理ではなかったのか。「日本維新の会」は公立高校授業料を無償教育から有償教育へと改変し、「就学支援金」支給に所得制限を導入する「高校授業料無償化廃止法案」に、自民、公明とともに賛成(2013年11月)している。
保育士の給与の1万円アップですら噛み付いていたのに「この財源はどうするんだ?」。

ファシストは改革者の顔をして表れる。

おおさか維新は憲法改正派であり、自民党顔負けの保守派である。ただ、それだけでは自民党との違いが無くなるし支持を集める事ができない。だから改革者の振りをして支持をかすめ取る。教育無償化のように過去の政策との整合性のとれない事も平気でやる。将来にわたってこの政策を堅持するのか。

維新結成当時の「反原発」は、今回の選挙公約では「既設原発は市場原理に破れフェードアウトへ」というところまで後退した。要するに何もせず自然に無くなるのを待つという「政策」だ。はたして市場原理に破れて自然に無くなるものなのか。「維新」という名称にしろ、「反原発」にしろ、当時はずいぶんと改革派、リベラル派のイメージだったが、そのイメージも破れつつある。

ファシズムは、現在の世の中の支配者が、これまでの仕組みではもはや支配を維持できなくなった時に、その「仕組み」をぶちこわして「新たな仕組み」で支配を維持する方法だ。だからファシズムは改革者の振りをする。

ファシストは改革者の顔をして表れるという事に注意して欲しい。ヒトラーは政権初期には、世界恐慌下にあったドイツで、失業率を改善し、経済を再建した(ヒトラーは実際に改善し再建したが、維新ははたしてどうか、かけ声だけか)。ヒトラーがドイツ経済を一時的に再建したからと言ってそれを評価する事はできない。

同じようにおおさか維新が改革者の振りをして、部分的には改革派的政策(大部分は庶民の中に分裂を持ち込むような「既得権打破」であったり、議員定数削減のような改革者の振りをした民主主義の破壊だが、中には企業団体献金の禁止などもある←6/30追記そういいながら自分は受け取っているようだ)を掲げていても、それを持って改革派と認める事はできない。既得権打破などと言ってるが実態は不祥事のオンパレード、他人に厳しく、自分に甘い、既得権打破どころか自分たちが既得権そのもの。ヤ党でもヨ党でもない、ユ党なんて言ってるが、その立ち位置は憲法改正賛成など完全与党サイドである。

おおさか維新、自民、公明などの改憲勢力に2/3以上の議席を取らせたら日本の民主主義は終わる(前回記事参照)。


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